スピリチュアリズムでおはようSUN

シルバーバーチの志を学んでいます

憑依について3

その頃の僕は父に誘われ実家の建設業の手伝いをしていました。

 

ちょうどその時は、家に代々縁のあるお寺のお堂を新築する大工工事に僕もアルバイトとして参加していました。

 

その日の仕事中、ふと父の姿を見た時、
悲しくて申し訳ない気持ちになりました。

 

「自分のせいで父がいじめられているのだ。」という想念に囚われ
「自分が何とかしないと父が大変な目にあわされるだろう。」
「申し訳のないことだ。父に殺されるのならまさに本望だ。」
という思いを抱きました。

 

そして申し訳ない思いと悲しみの思いで
胸が潰れるように苦しくなるのでした。

何故そんな思いに囚われたかというと、
やはり自分が悪いから頭がおかしくなっている。。。
というとまさにその通りだと思いますが、

 

おそらく複数の憑依霊の想念や
イタズラ霊のオモチャとしておもしろおかしく思考がコントロール
されていた要素もあるのだろうと思います。

 

その日の夕食時のことです。

 

僕は酒を飲んでなんとかしようと思い立ち、
その日のしばらく前に買っておいた焼酎を
ロックで呑み始めました。

 

酒を飲めば勇気が沸いてくるだろう、
という思いがあったように思います。

普段の僕は酒はほとんど飲まないのですが、その時は急にアルコール度数の強い酒をガブガブ飲みだしたのです。


しかし不思議に酔っている、という感覚は無かったように思います。


なかなか酔わない、と思っていたこともあると思いますが
もっと飲まないといけないと思い、酒を飲み続けました。

飲んでいくとどんどん悲しみの思いに囚われ
涙が止めどなく溢れました。


涙が止めどなく溢れるのが恥ずかしくて、
涙を止めようと思うのですが、
悲しみで胸が潰れるような思いはむしろどんどん強くなり、

涙は次から次へと溢れ出て自分の意志では止めることが出来ませんでした。

 

その時は夕食時のリビングで、母と姉が家にいたはずですが
不思議と僕の周りから人がいなくなったように記憶しています。


僕は涙を人に見られるのが恥ずかしいという思いもあって、
トイレに行こうと思い立ち席を外しました。

 

部屋(リビング)を出た瞬間、悲しみの思いはますます強くなって、
ついに声をあげて泣き始めました。

 

今まで我慢していたものが堰を切ったようでした。

 

その泣き方は、まさに慟哭でした。

全身の力は抜け、泣き崩れるように
その場にしゃがみこみました。

 

涙は止めどなく溢れる状態で

今の自分の姿を
「見ないでくれ!」「見るな!」
という意識が働き
その時着ていたセーターを脱ぎ
長袖の部分で自分の目を
目隠しするように目を縛りました。

 


目を縛って視界が真っ暗になると
ますます憑依が強まり、
凄まじい悲しみの感情と
暗黒の中で慟哭する存在
そのものになったように思います。


まさにこの時に僕の肉体は完全に
憑依霊のコントロール化に入ったように思います。

 

この時、僕の肉体はトイレに向かって匍匐前進を始めました。
下半身には力は入っていませんでした。

 

床に指を立てるように床を掴みながら
手の力で前に進み出しました。

 

その時の感情は「悲しみ」と「怒り」です。

交互に悲しみの慟哭の波と
怒りの波が押し寄せるような状態でした。

 

天地を貫くような凄まじい感情です。


その存在そのものが「感情」だけの存在。。。
という印象が残っています。


そしてトイレの前まで来るとトイレのドアの手前の床を
手で指を立てて慟哭しながらガリガリと掘ろうとする動きを始めました。


その動きは僕の意志とは別の存在の意志によるものでした。


憑依霊の意志が先行してから、
僕の肉体が追従しているように感じられました。

 

「霊主肉従」とはこのような意味でないことは勿論ですが、

憑依霊のコントロールに肉体が追従するという意味ではまさに「憑依霊」が主体でした。


その時の僕の意識は身体の外に放り出されたような奇妙な感じで
自分の身体をコントロールしている主体が他人(憑依霊)であることが解りました。


憑依霊に対しては
「これは一体誰なのか?」と思いました。

そして何をしようとしているのか、が解りませんでした。

 

 

トイレのドアの前の床を手で掘ろうとする動きの
「脈絡のなさ」「意味不明さ」
に物質的な尺度では説明出来ない何かを感じました。

 

自分の手のはずなのに自分の意志とは別に
床をガリガリと指で引っかくように動き続けるのでした。

 

「これは霊現象だ。」

と直感的に思いました。

 

憑依霊の感情のあまりのリアリティは
まさに「生きている人間」そのものでした。

 

憑依霊の悲しみの感情はそのまま僕の感じ方でもありますが、
僕自身の「意識」とその感情にはどこかにズレがあり
「意識」まで憑依霊と同じではなかったように思います。

 

その時起こっている現象をどこかで冷静に観察している「意識」があり、
その「意識」で記憶していることを今こうして表現している感じです。

 

時間にして5~10分ほどトイレの前の床でガリガリやっていたと思います。

異変に気付いた姉が側に来て
何やら騒いでいたように思います。

 

僕は自分の今(その時)の醜く取り乱している姿を
姉が勝手にビデオカメラで撮っているように思い込みました。

 

そして怒りで周りを威嚇してやろうというような
こちらにかまうな!」という怒りの感情と

「ザマをみろ!」というような嘲笑の感情に
囚われました。

 

何故笑っているのかがよく解りませんが
本当に「可笑しい」感情が伴った笑いです。

 

可笑しくて可笑しくてたまらないというように
腹の底から爆笑するのでした。

 

そうかと思うと次の瞬間には泣いたり
怒ったりで、泣いて怒って笑うというパターンを繰り返しました。

 

外部から見ると精神に異常をきたしているように見えたと思います。
しかし霊的には複数の憑依霊が入れ替わり立ち替わりを繰り返していたのかも知れません。

 

憑依霊は複数いたのかも知れませんが、メインの憑依霊(悲しみの感情の持ち主)は女性のように思われました。

 

僕の仕草や反応は「女性的」なものになっていました。

 

姉と母はその時の僕の状態を急性アルコール中毒でそうなったと
思ったようです。

酔いをさますために大量に水を飲みました。

 

水を飲んでいる最中も、泣いて怒って笑う、を繰り返していました。

そのうち僕の急変を聞きつけて父が帰ってきてくれました。

 

そして僕の手を握り背中をさすってくれました。

 

母や姉が介抱してくれたときは、むしろ反発し拒絶するような態度をとっていた僕(憑依霊)でしたが、父が来てくれた時は反応が違いました。

 

父のことを自分の「夫」がきてくれたかのように感覚していたように思います。
父の手を強く握り「助けて」と言わんばかりにすがろうとするのでした。

 

父は僕の名前を呼びながらずっと背中をさすってくれました。

 

そうしているうちに僕は癒されたような気持ちになりました。
おそらくそれと同時に憑依霊も癒されたのだろうと思います。

 

それまで感じていた胸の苦しみが

スーっとましになったような気がします。

 

その後の僕の状態は酔いが醒めていくにつれ
落ち着いていきました。

 

時間とともに感情が高ぶって取り乱すような
憑依状態は消えていきました。

 

今から考えると、この時に父が僕の背中をさすってくれたことは

ある種のスピリチュアルヒーリング的な要素のあるものになっていたのではないかと思います。

 

父が子を思う「愛」を通路として何らかの霊的エネルギーが
僕(と憑依霊)に流入して魂が癒されたのではないか…。
と思っています。

 

(憑依について4に続きます。)